どーも、オクダです
晴れ男です。
昔からそうなんですけど、どうしても晴れてほしい日はだいたい晴れます。
「あ、俺って晴れ男なんだ」と意識したのは20歳過ぎてからですが、割とマジです。
もちろん100%じゃないし、当日の天気がたまたま頑張ってくれただけですけどね。
でも晴れ男です。そう思うようにしてます。
極力傘は持ちません。
僕が負けを認めてしまったら雨は降ります。
だから傘は持ちません。
でも人生も順風満帆の晴れ男というわけではありません。
むしろ人生においては割と雨男です。
いやな予感は結構的中するし、行動が裏目に出ることも多い。
普段はそんなに気にすることはないのですが、こういうのが続くと結構しんどいですよね。
でも平均的にみると、まぁ普通の人生です。
皆さんはどうでしょうか?
こんな感じの人って結構たくさんいるのではないでしょうか。
むしろ誰にでもこれくらいの瞬間は訪れているのではないでしょうか。
誰しもつらい状況を乗り越えて今を生きてるんだと思います。
今回はそういう曲。
amazarashiの「雨男」について自由に語っていきます。
amazarashiはもうずっと好きなんですけど、「1番好きな曲を選べ」と言われたらこの曲を選ぶと思います。
めっちゃいい曲です。
いや全部いい曲なんですけど。
それでもこの曲の良さを1言で表現すると「めっちゃいい曲」です。
めっちゃ良さが突き抜けてる。
語彙力の欠如が甚だしいですが、とにかくめっちゃいい曲なんです。
秋田ひろむ氏ご本人も「失敗を帳消しに出来るくらいいい曲を書こうと思って頑張ったら、失敗を帳消しに出来るくらいいい曲になりました」と言っているほど。
ではいったいこの曲の何がそんなにいいのか?
amazarashiの楽曲は秋田さん自身を歌った曲や、秋田さん自身の為に歌われた曲が多いですが、その中でも「雨男」は特にそのイメージが強い曲になっています。
もちろん僕は秋田さんじゃないし、歌詞に出てくるような人生を歩んじゃいません。
それでもすごく共感できる部分が多いんです。
普段他人に語ることのない、語るほどでもない感情に気づかせてくれる。
そして最終的には前を向かせてくれる。
そんなところが魅力ですね。
歌詞がメインの内容になりますが、順番に語っていきます。
Aメロ(1番)
酷く疲れた幾つもの顔が 車窓に並ぶ東横線の高架
僕はと言えば幸か不幸か 道外れた平日の落伍者
音沙汰ない友達と重ねる 若かった親父を空想する
河川敷を覆う黒い雲が 暗くしたのは僕の行く末か
孤独と歩む創作の日々は ぬかるんだ道で途方に暮れた
迷子が泣き叫ぶ声にも似た 「愚にもつかない弱虫の賛歌」
そう後ろ指さされる事に むきになる己を恥と言うな
暗闇と生涯暮らすには 僕はもう沢山知りすぎた
いやもうワードセンスがエグイ。
「道外れた平日の落伍者」とか「愚にもつかない弱虫の賛歌」とか、この曲のこの部分だからこそ100%活きてくるワードですね。
「東横の高架」と「幸か不幸か」の韻の踏み方もたまらないです。
amazarashiの楽曲は曲に乗せたリリックの韻の踏み方も魅力なので、文字だけになるとなんとも伝わりにくいですが、それでもやっぱり素晴らしいですね。
うーん、とにかく一語たりとも不要な言葉が無い。
メロディとして起伏がある部分でもありませんが、情景が目に浮かぶような秀逸なAメロです。
サビ(1番)
優しくされたら胸が震えた それだけの為に死んでもいいや
本気で思ってしまった 笑ってよ 笑ってくれよ
うな垂れて覗き込む水溜り 映り込む泣き顔踏みつけたり
上手くいかねぇもんなんだな 今日も土砂降り
そういや いつかもこんな雨だった
皆さんは、大したことじゃないのに少し優しくされただけで死んでもいいと思えるほど胸が震えたことはありますか?
僕は時々あるんですよ。
もちろん本当に死んでもいいとか思ってるわけじゃないのですが、それぐらい心に響く。
笑われてしまうような話なんですけど、本気で感じるんです。
「俺は単純な人間なんだな」くらいに思ってましたが、初めてこの曲の錆びを聴いたときに、それこそ胸が震えたことを覚えています。
なんでだろうね。
自分のあの感情が肯定されたような感覚になったんでしょうかね。
感動はいつもうまく説明できないものです。
Aメロ(2番)
未来の話は嫌いだった だから約束もしたくなかった
久しぶりに電話をかけてきた 聡は酷く酔っぱらっていた
何も変わらない地元訛り 泣きそうになる会話の端々
馬鹿な世間話をした後に 約束したんだ「行こうぜ飲みに」
がむしゃらに駆けた無謀な日々を 懐かしむだけの飾りにするな
恥さらしのしくじった過去と 地続きの今日を無駄となじるな
心が潰れた土砂降りの日に すがるものはそれ程多くない
だからあえて言わせてくれよ 未来は僕らの手の中
妙にリアリティのある前半とやはりワードセンスの光るフレーズが続く後半。
前半は秋田さんの実話のようです。
後半の「心が潰れた土砂降りの日に すがるものはそれ程多くない だからあえて言わせてくれよ 未来は僕らの手の中」の部分。
ここも大好きなフレーズです。
何度も勇気をもらいました。
サビ(2番)
友達の約束を守らなきゃ それだけが僕の死ねない理由
本気で思ってしまった 笑ってよ 笑ってくれよ
うな垂れて覗き込む水溜り 映り込む相変わらずな僕に
苦笑い一つ放り込む 今日も土砂降り
そういや いつかもこんな雨だった
ここもね、大げさかもしれないけどメッチャ共感できるんですよ。
何か楽しみな予定があるときって「そこまでは生きなくちゃ」みたいに思いませんか?
ちなみに僕に自殺願望はありません。生きていたいです。
それでもこんな風に思ってしまうのは何故なのでしょうか。
そして1番では静かに歌われた「そういや いつかもこんな雨だった」が、2番では盛り上がりを見せます。
この部分はこの曲を代表するフレーズですね。
Cメロ~
悲観 楽観 交互に積み木崩し 振り返る度に痛む傷口
とうの昔に忘れたはずの笑い話
乗るか反るか? 行くか戻るか? 雨か晴れるか? やるか止めるか?
勝つか負けるか? 立上がれるか? やり直せるか? 生きるか死ぬか?
「やまない雨はない」「明けない夜はない」
とか言って明日に希望を託すのはやめた
土砂降りの雨の中 ずぶ濡れで走っていけるか?
今日も土砂降り
そういや いつかもこんな雨だった
amazarashiの曲ってCメロが神がかった曲多いのですが、この曲も例外ではありません。
どこから話すか悩むレベルで全部いい。
とはいえ言葉でうまく説明できない、、、。
「悲観 楽観 交互に積み木崩し」のワードセンスも好きだし、「とうの昔に忘れたはずの笑い話」も心をえぐられる様な苦しさが蘇って辛いんだけどその情景が浮かぶのがすごいっていうか。
「乗るか反るか?」から始まる、心に募る自問自答も焦燥感を感じさせられるし。
そして僕がこの曲で1番好きな部分である
「『やまない雨はない』『明けない夜はない』 とか言って明日に希望を託すのはやめた
土砂降りの雨の中 ずぶ濡れで走っていけるか?」
の部分。
僕みたいに行動力のない人間は、基本的に「待ち」スタイルなのですが、このフレーズを聴くと思わず動きたくなるような。
非常に励みになります。
最後は「そういや いつかもこんな雨だった」で曲は終わりに向かいます。
まとめ
以上、amazarashiの「雨男」についてレビューしてみました。
泥臭いのに非常に美しい曲です。
つまりめっちゃいい曲です。
心が潰れた日に土砂降りの雨に打たれながらこの曲を聴いてみたいです。
絶対泣きます。
いやでもそもそも心を潰されたくないので、こんなシチュエーションにならないでほしいというのが本音ですかね。笑
とにかくこんなにも素晴らしい曲なので、もっと多くの人に届いてほしいです。
この記事が、どこかの誰かがこの曲を知るきっかけになれば最高ですね。
それがたった一人でもいいからさ。
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