「聴かず嫌い」。
もしamazarashiに対してそんなことになってしまっているなら、今すぐに改めたほうがいいです。
「どうせ自分に悲壮感を持った奴らが祭り上げてるだけだろw」とか思われそうですが、amazarashiの楽曲はそんなレベルじゃないです。
痛いほどに胸に刺さる曲達に、本当に救われることがあります。
僕が20歳の頃にyoutubeで偶然「爆弾の作り方」を聴いて、かなり衝撃的だったことを覚えています。
「とんでもないのが出てきたな・・・」と。
今考えると20歳の若造がクソ偉そうですね。笑
まあそんな20歳という一番音楽を吸収していた時期に好きになり、幾度となくその楽曲に救われてきました。
メンバー
秋田ひろむ ボーカル、ギター
豊川真奈美 キーボード
ライブではサポートメンバーでギター、ベース、ドラムスを加えた5人編成となる。
秋田ひろむの生み出すリアルな世界観
amazarashiといえば、歌詞がすごく評価されています。
確かに秋田ひろむの書く歌詞は素晴らしいです。
内容、ワードセンス、どれを取っ手も超1級品です。
まさに100点満点です。
しかし、その100点を超えてこその感動です。
では、秋田ひろむ以外が歌って果たしてこの壁を超えることができるのか?
答えはひとつ、できないと思います。いや、できないです。
秘密は秋田ひろむの歌唱力にあります。
単純に歌がうまいとかではなく、声質、出し方、表現力、そういうのがずば抜けています。
秋田ひろむに曲を提供されたアーティストの代表として、中島美嘉さんや菅田将暉さんが挙げられます。(ご存じない方いらっしゃるかもしれませんが、菅田君のシンガーとしての能力はロックのそれです)
お二方とも素晴らしい曲に仕上がっています。
が、やはり本家には全く適いません。
「いや、どのアーティストも本家が1番だろ!!」と言われそうですね。
僕もそう思いますが、amazarashiに関してはちょっとその差がありすぎるのです。
それほどに秋田ひろむの歌は、優しくて、感情的で、暴力的で、ものすごくストレートに胸に刺さるのです。
正直、歌詞なんか無くたって、メロディーなんかなくたって、秋田ひろむが叫んでいるだけで「歌」になってしまうのではないかとすら思います。
本当に「歌」の本質を感じさせてくれます。
ちなみにamazarashiの曲は人の励みになるものが多いですが、その裏には秋田ひろむが「自分を肯定するためだけに曲を作ってきた」という経緯があるようです。(今は少し心境に変化があるかもしれませんが)
だからこそ説得力を凄く感じますね。
感情がダイレクトに伝わる「ポエトリーリーディング」
「ポエトリーリーディング」とは何ぞや?
という方に対して簡単に説明させていただきます。
「曲やリズムに合わせて、歌詞を朗読すること」
簡単に言うとこんな感じです。
はい、おわり。(雑)
「え?つまらなそう・・・」と思われそうですが、これがものすごく熱い。
最近は結構いろんなアーティストがポエトリーを取り入れているように感じます。
アイドルですらやってますね。
まあそのポエトリーリーディングですが、amazarashiの武器でもあります。
まさに言葉のマシンガンです。
それを秋田ひろむの声、表現力でやられるのだからもの凄いです。
時に「怖い」と感じるくらい緊張感が出たりします。
感情の爆発ですね。
本当にロックを語る上で「感情」というものは大きなポイントになりそうですね。
呼吸を忘れるほど圧巻のライブ
amazarashiはライブも含めて顔の露出はしません。
じゃあどうやっているのか?
そう、ステージにスクリーンを張り映像を映し、その裏で演奏しています。
芸術的なモチーフや歌詞がスクリーンに次々と映し出されていきます。
そのなかで感情的な歌をぶつけられたら、こっちの感情もグッチャグチャになる勢いです。
それもあってかamazarashiのライブでは曲の前後以外観客は静かです。
なんなら座って観たいです。
僕が好きなバンドで「座って観たい」と思うのはamazarashiだけです。
まあここまでライブ演出の凄さについて書いてきましたが、実はそんなもの無くてもamazarashiのライブはすごいです。
やっぱりなんていったって秋田ひろむです。
生秋田を聴けます。
それだけでamazarashiのライブを勧める理由に値します。
マジで言葉にぶん殴られてる気分になります。
僕は元THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの故アベフトシさんならギターの音で人を殺せるんじゃないかと思ったことがあります。
でも秋田ひろむは「声」で人を殺せる。そんな風に思わせてくれます。
あえて暴力的な言葉を使いましたが、とにかく自分の中の何かを粉々に砕いてくれそうです。
実際、棒立ちで泣いてる人いますからね。
かくいう僕もライブで「ジュブナイル」という曲のイントロが始まると涙が出ます。
ここからは僕の妄想ですけど、秋田ひろむは決して強い人間ではないのだと思います。
実際昔はライブ中のMCで声が震えていたので・・・。
ただ、そんな人がいろんな苦労や壁を乗り越えて、自分の作った歌で自分を励ましてきて、やっとそこに立っている。
本当にただただ一生懸命なんだなと考えた瞬間に涙が出てきます。
もしかしたら秋田ひろむが人を感動させられるのは、そういう部分なのかもしれないですね。
ちなみに僕はカウントダウンジャパン1819にてamazarashiを観てきました。
それまでワンマンしか行ったことがなかったので、純粋なファン以外がamazarashiを観てどう反応するのか楽しみでした。
運よく僕の後ろにいた2人組が初amazarashiでした。
出番待ちの時の会話でわかりました。
で、ライブ終了後。
「・・・ヤバい。・・・これはすごい・・」
「これはすごい!いやぁ・・・これはすごい!!」
マジで語彙力がありませんが、正直で圧倒的なコメントを聴くことができました。
twitterなんか観ると同じような方々が結構いたみたいですね。
意外にに知られていないことですが、amazarashiはれっきとしたライブバンドです。
amazarashi好きにオススメのアーティスト
僕の経験上、amazarashi好きが他に好きだったor好きそうなアーティストを紹介します。
基本的に現在も活動中のアーティスト
- 紹介アーティストのメンバーが他に所属しているアーティストは省略
- このブログで紹介したアーティスト、アーティストの性質上どうしても必要な場合などはその限りではない
MOROHA
THE NOVEMBERS
さユり
ハルカトミユキ
不可思議/wonderboy
メレンゲ
もし聴いたことの無いアーティストがいたら是非聴いてみてください。
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