どーも、オクダです。
僕は酒の席は割と好きなのですが、酒そのものはあまり好きではありません。
強くもありません。
でもライブハウスで飲む酒はめっちゃうまいと思います。
もっとみんなライブハウス来ればいいのにな、、、。
まぁそれは置いといて、今回はディスクレビューです。
The Cheserasera(以下、ケセラセラ)の「幻」。
ケセラセラ、めっちゃカッコイイですよね。
パッと聴いた感じカッコいいのに、聴けば聴くほど深くなる。
泥臭さと美しさが両立してるんですよね。
というより泥臭さ故の美しさといった方が正しいかな。
ケセラセラについては以前に紹介記事を書いてますので、よかったらそちらも是非読んでみてください。
そして今作「幻」ですが、めっちゃいいです。
めっちゃ好きです。
相変わらず拙い文章ではありますが、一生懸命自分なりに紹介していきたいと思います。
それでは、よろしくどーぞ。
アルバム「幻」
The Cheserasera4枚目のフルアルバム。2019年5月8日リリース。
この記事のタイトルにもした「12人の主人公の他愛のないお話」という言葉は、ボーカル宍戸翼がコメントした言葉です。
このアルバムを聴けば聴くほど、リズムやメロディへのこだわりを感じることができます。
曲それぞれ、全然表情が違かったりするんですよね。
なるほど、12人の主人公がいる。
全員違うんだけど、どこか似ているような。
考え方によっては、この12人はもしかしたら全部自分なのかもしれない。
自分ですら気が付かない自分の中のいろんな部分。多面性。
「あの人はこうだから」とかよく言うけど、そんな印象とは似つかわしくない一面を持っていたりもする。
誰だってそうだ。
、、、と、こんなことを考えてしまったりもします。(僕が勝手に妄想しているだけです)
そんな決して他人ごとではない12個の物語。
超大作です。
01.ワンモアタイム
なんともケセラセラらしい1曲目。
「どのへんが?」と問われるとなんとも返答に困りますが、とにかく「今作もいいな」と予感させる1撃目であると感じます。
やっぱりサビのコード感とかそのへんなのかな。
油断してると頭の中で勝手に流れてくる素晴らしい曲です。
いい事ばっか起きねえよな
ワンモアタイム
でも問題はない
02.Random Killer
めっちゃ好き。たまらん。
荒々しい音と、吐き捨てるような声。
マジでカッコイイ。
僕がケセラセラベストを作るなら絶対入れます。
すごいスピードで目の前を通り過ぎていくような、そんな衝撃とあっという間感がある曲です。
忌み嫌われた俺に間違いとか
Random Killer
今更ないんです
03.残像 film
切ないギターリフが印象的なこの曲。
2番サビの後の展開がメッチャ好きです。
メロディーだけではなく、リズムへのこだわりが活きている気がします。
切ない曲で、どことなく浮遊感を感じます。
次の曲、「幻」へ繋がる曲としてピッタリですね。
ラストショットを
残像 film
撮れば違ったかな?
見てたはずの景色を
真っ暗なフィルムに綴じ込めるよ
04.幻
ゆらゆら幻想的で、微睡みに誘われそうな曲。
まさに「幻」といったところか。
淡々とした静かな曲で、言ってることもふんわりしています。
でも、ものすごい真理を叩きつけられている感もあります。
聴き終わる頃には「少し」元気になれる。
「少し」なところが気に入ってます。
毎日は過ぎるまぼろし
幻
悩むだけ 阿保らしい
05.ずっと浮かれてる
軽快なリズムで純粋に元気が出て楽しい曲です。
ライブでは盛り上がるでしょう。
ノリやすそうなので。特にサビ。
「ずっと浮かれてる」っていい言葉だな。
僕もずっと浮かれていたいです。
やりたいことをやり続けるためにはね。
ひとつ教えよう
ずっと浮かれてる
天国も地獄も
住めば都
楽しめばいい
06.また逢える日には
前奏、間奏、Aメロ、サビと印象が随分違うのに全く違和感なく完結されている曲。
いい曲だな。
失恋から1歩進む曲に聴こえますが、失恋云々に限らず「あいつどうしてるかな」と思うことってありますよね?
そんな人とまた逢うことがあれば、やっぱり笑いあえたらいいと思いますね。
僕も誰かに「あいつどうしてるのかな」と思われてることもあるんだろうか。
もう少しまともな仕事に変えたいとか
また逢える日には
ぼやいてはまた歳を取るんだ
どうしてる?
07.月は面影
ポップな曲調ではあるが、未練とか諦めといったものを感じ取れる曲。
歌詞に不意に現れる生活感が印象に残ります。
決して明るい曲ではないのに、そう感じさせない。
ネガティブだけど前向きって感じかな。
聴いてて飽きない曲です。
大人になる 何もかもを
月は面影
バスケットにまとめて捨てる
ガキの魔法も 何も信じない
俺に残るのは 残るのは
別に当てもないか
08.透き通っていく
透き通るようなギターフレーズが印象的。
ドラムの空気感も雰囲気出してますね。
浮遊感も感じます。
こういう雰囲気作りはホントに上手なバンドだな。
Aメロのグルーブ感が好きです。
願いは今日も 願いのままで
透き通っていく
ぽつるぽつりと 雨が降る
09.Night and Day
初期の頃の曲で今やレア曲の再録曲。
オリジナル音源は聴いたこと無いのですが、きっと大きく進化していることでしょう。
泥臭さ強めでメッチャカッコいいです。
勢いと力強さを感じます。
サビのメロディの一筋縄ではいかない感とかめっちゃいいですね。
瞬きひとつしないで
Night and Day
窓の外を眺めていた
流されていく景色は
絶望的なスピードで
ああ
神様も知らない場所へ行くよ
10.愛しておくれ
これも再録曲。さらにはライブ定番曲。
曲の入りがカッコいいですね。
ていうか最初から最後までカッコいいですね。
投げやり感は感じる曲なのに、救いがあるのと、何より熱量がすごい。
この熱量が美しく感じるのがケセラセラのいいところだな。
やりかけだった塗り絵の束
愛して遅れ
プロポーズした夢の続きを
悪魔に売った覚えもない
だけど 消えちゃったね
11.たわけ
シンプルな構成でシンプルにカッコよくシンプルにいい曲。
テンポ的にもアルバム内最速ですね。
僕調べではリスナーの中では今作の中で1番好評な気がします。
まぁMVもあるしな。
でもそれも納得の曲です。
がむしゃら感も伝わるし。
タイトルもいいですね。
君が笑いかけた
たわけ
一瞬の間が空いた
言葉にするならば
今だよ
言えないか
12.横顔
アルバム最後を飾るこの曲。
ラブソングのようで、応援ソングのようで、自己肯定曲のようですごくいい曲です。
メロディラインも素晴らしい。
12人の主人公の中で一番穏やかな性格をしているように見えますが、ホントはそうではない。
いろいろあって、辿り着いた地点ということでしょう。
まさにケセラセラの今、そして僕たちの今ということです。
止まらないで
横顔
零れ落ちた喜び
悲しみ 日々の悩みも
また寝返ったあなたの胸に
手を添えたならきっと 消えていく
まとめ
以上、簡単ではありますが全曲紹介させていただきました。
シンプルにメッチャいいアルバムですよ。
今のケセラセラは全ての要素が全ていい方向に結びついてるような気がします。
声質、歌い方、音、フレーズetc…それぞれがそれぞれを相乗効果的に高めています。
加えてバンドが本来持つ泥臭さと美しさ。
こんなんどう転んでもカッコイイでしょ。
「ケセラセラ聴いたことない」っていう人や、「最近聞いてない」って人はぜひ聴いてみてください!!
その他の人もまだ今作を聴いてなければ是非聴いてみてください!!
以上、The Cheserasera「幻」のディスクレビューでした。
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